たとえば家に帰ってきた時、まず郵便受けをのぞくでしょう。そこにはまたも多くの郵便物。 見ずに捨ててしまうものが大半のなかで、あなたの手を止めるもの。それは、ハッキリと あなただけに向けられた友人・家族からの手紙だったりするでしょう。この「まさに自分のために」 という感覚。送る側から見れば「あなただけに」という情報。これ広告の世界で「ユー・アピール」と いうらしいのですが、これが伝言のメッセージにも実に有用なのです。聞いた女性が 「自分のために向けられた」と感じる情報。それを内容に込める。本当は秘密にして しておきたかったんですけど、せっかくアクセスしてくれた方だけに贈る限定情報。 あ、これもユー・アピール。 で、まずは最低限の情報。年齢、職業、住んでる街、身体つき、ルックスなど。 これらは別に本当である必要はありませんが、女性があなたという人間の輪郭を知るうえで 必須の要素。これに例のユー・アピール情報を加えます。伝言におけるユー・アピール、 その中身は実は次の２つに集約されます。

●自分にとって「足りない」と感じてるものが「満たされる」情報
●万人向けではなく対象がグッとしぼり込まれた情報　です。

まず上から。これをひとことで言えば「利益」がある情報ということ。利益とは

○ココロ的利益（不安や悩みの解消、孤独感の解消、女性として認められること、共感、
　ときめき、甘え、安らぎ、笑い、開放感、趣味、知識、ステイタス）
○カラダ的利益（性的な歓び、苦痛の解消）
○モノ的な利益（食事、飲酒、洋服、貴金属、コレクション）

このほか「利益」に直接結びつきそうな「オカネ的利益」なんてのもありますが、これは 援助交際そのものなので除外。しかし利益なき男に女性はわざわざ会いません。彼女たちの 心の穴をふさぐような予感のする言葉、「モノ的な利益」の「食事」の例でいえば、 「ケーキが大好きなんだけどひとりでお店に入れないから一緒に行ってくれる人」とか。 「ココロ的/カラダ的利益」の例は、文章にするとさすがに気恥ずかしくなるものも ありますので、あえて公開しませんが、要は女性の心の欠けた部分に何を差し出せば ヒットするか、ですので、上の項目に対して女性の気持ちになって工夫してみてください。

そして下の「あえて対象をしぼる」もの。背格好や髪型、持ち物、間口の狭い趣味、 性癖、考え方など。たとえば「小柄でアニメ声で猫の好きな女の子」とか「黒のパンプスで 逢ってくれる女性」とか「結婚してても恋愛は自由と思う女性」とか、はたまた 「とにかく乳首の先が敏感で困る女性」とか。うんとディープに。こうして練られたメッセージは 似たりよったりの男性メッセージのなかで異彩を放ち、印象を強めます。加えて大事なことを もう一点。前回の繰り返しですが、内容で目立つ分、声質や話し方はあくまでも自然に。 ノリ、ウケで個性を発揮しようとする人がいますが、かえって逆効果。内容に個性をもたせ、 トーンは抑えた方が、女性に安心感を与えますし、対象となる女性のゾーンを広げます。 ご参考になったでしょうか。

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