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■テレコミデビューは「伝言」で 「では次回は会話篇」としめくくった前回ですが。でも、若葉マークの人にとって
女性といきなり１対１でつながる「ツーショット」は、運転免許とった日に首都高を走るようなもの。
何を、どう話すか以前に、まず女性とつながった瞬間、心拍沸点、完全自失の状態で
あわてて受話器を置いてしまうか、無言のうちに女性から切られてしまう。高ぶりすぎて
サムい冗談をとばして引かれたり。いや、みんなそう。初めからうまくいきますまいって。
だから、慣れましょう、なんですけど、それには授業料が高くつく。何しろツーショットは大体１分
２００円。あっという間に５千円・１万円が消えていく。そこで「伝言」からのデビューのおすすめ。
リアルタイムのツーショットと違って、じっくり考える間合いがとれるし、しかも経済的。
そのうえ、お互い趣味に沿った相手を選びつつ歩み寄っていくわけだから、出逢いの確率も
おのずと上がる。テレHとかではなくて、出逢いのキッカケづくりとして生かすなら、まずこの
伝言というステージからテレコミの世界になじんでいく、というのがいいと思います。

●女性用ダイヤルでフリースタディ

その伝言ダイヤル。女性の自己ＰＲに応える、または自分から自己ＰＲを投げかける、
というところから始まるわけですが。では、どういうメッセージがいいか？その参考になるのが
実は女性用のフリーダイヤル。ためしに手近にある番組にかけてみると
「２２歳の直樹です。最近学校サボッテてヒマなんで、だれかつきあってください」
「３４歳、都内に住むごく普通の会社員です。身長170cm、体重65kg、中肉中背です。
カラオケとゴルフが好きです。今度の土曜日会える方、メッセージください」
「明日のお昼、新宿で会える人探してる２８歳のサラリーマンです。身長174cm、細身です。
興味をもった方いらっしゃいましたら連絡ください」
「この前も伝言いれたんっスけど、ことごとくスッポカされてコリずにまた入れてる
２６歳独身です。身長175cm。女性の容姿は問いません。どなたか・・・・・・・」。
ひとり約４０秒。ほんの３０分ほどで３０人近いメッセージが聞けますが、ほとんどが
こういうパターン。お分かりでしょうか、彼らに共通する、この具体性のなさ。
「興味をもった方は・・・」って、どこに興味深い要素が・・・。「ごく普通の会社員」って・・・。
「ことごとくスッポカされた」って、それは誰にもコトバが届かずに、結局サクラ女性の
エジキになったということ。女性用ダイヤルを聞いていると、時々、女性向けのアブナイ
求人広告に出くわしたりするけれど、そちらの方がはるかに具体的で説得力がある。
一度、夜、ベッドで横になりながら、自分が女性だったらという耳で、男性メッセージを
ひとつずつチェックしてみては。無料ですし。ただ、夢見が少ーし悪いかも知れませぬが。

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